仮面舞踏会といえば、映画の出来事のように思う方がほとんどではないでしょうか。
「ベネチアの仮面舞踏会」は、「リオのカーニバル」「トリニダード・トバゴのカーニバル」と並び、世界三大カーニバルと称され、毎年2月頃に3週間くらいかけて行われます。
この時期になると、中世の衣装を纏い、ベネチアンマスクを着けた人が登場し、ただでさえ歴史感のあるベネチアの島が街ごとタイムスリップしたかのような感じにさせてくれます。
そんなベネチアカーニバルですが、一度は行ってみたいと思っていたところに、アシアナ航空が新規就航路線としてソウル/ベネチア直行便を就航させるとのことで、自分が行きたい!というそれだけの理由で「ベネチア仮面舞踏会」の企画をした次第です。
ただし、行きは乗り継ぎが出来ず、ソウル1泊になるとの事でしたが、それをリスクと捉えずソウルは自分の庭と言わんばかりにソウルとベネチアが楽しめる1度で2度美味しい内容に仕立て上げました。
それではベネチア仮面舞踏会旅行記スタート!
1日目/前泊ソウル編
それでは出発日です。出発当日、ソウルに飛び立ち1時間後に無事にいつもの見慣れた仁川空港に到着しました。
今となっては珍しくなりましたが、今回は乗り継ぎ不能な場合は航空会社がホテルを用意してくれるという嬉しいサービスがあるのですが、それを利用させて頂きました。
しかしそれは予めどこのホテルになるか分からず、空港に到着して初めて知らされるというちょっとスリリングな予約方法で、私の経験から言えば、明洞のホテルまたは仁川空港近くのホテルとロケーション的には天国と地獄といった感じです。
自分一人であればどこでもいいのですが、今回はお客様がいらっしゃったので、江南地区も想定してプランA/B/Cを用意していました。もちろん最悪なのは仁川空港近辺のホテルで、周りに何もないので、人数分のT-MONEYカードも用意していて、最悪は電車で弘大か明洞まで行くしかないと思っていたほどです。
そんな感じでドキドキしながら仁川空港の入国審査を済ませアシアナ航空のカウンターに向かい、自分の名前を告げて調べてもらっている間に、私はボソッと「夜は明洞のシアターのナンタを観劇に行きたいのでホテルは明洞がいいな~」と言ったら、「それだったらロイヤルホテルにしますね!」と言われ心の中でガッツポーズをしたのは言うまでもありません。
またこのサービスの良いところは、空港~ホテルまでの往復送迎と夕食(ソウル到着時間により変わる)朝食がついていることです。
我々は専用のバスで1時間ちょっとの時間をかけ、明洞のど真ん中、四つ星ホテルのロイヤルホテルへ向かいました。
さぁ夕食の時間です。
韓国といえば食事は何を思われますか?石焼ビビンバ、焼肉などでしょうか。
そんな概念を打ち砕きたく、ホテルでセットになっていた夕食の権利を放棄して、「チョゲグイ」조개 구이 (貝焼き)を選択!
このお店の凄いところは、なんと食べ放題!!
水槽にある貝を自由に取り出して好きなだけ食べていいんです。また貝だけでなく肉や野菜も食べ放題なんです。
さらに私がわかってないだけかもしれませんが時間制限もないような気が・・・。(今まで入店した時に2時間ですよ!とか時間になったので帰って!なんて言われたことはありません。)
乾麺やパックのご飯もあり、ラーメンを作ったりその後に増水もできます。
アワビや貝で出しを取り何とも贅沢なラーメンです。
卵はなかったので隣のスーパーで買ってきました。余談ですが韓国のお店は持ち込みにおおらかで、私は秋とかであれば市場で松茸を買って焼肉屋によく持ち込みをしています。
お腹いっぱいになったが、屋台の焼酎で二次会!
その後、明洞周辺散策。韓屋を改装したオシャレなカフェが増えたのでお茶してホテルへ
2日目/一路ベネチアへ
翌朝、朝早くホテル出発!もちろん送迎は付けてくれますが、朝食が間に合わないのでBOXを用意してくれました。
その際にフロントの方から、昨日の夕食はなぜ食べなかったの?と聞かれ「外にチョゲグイ(貝焼き)を食べに行った」と言うと「うちのレストランはミシュラン店で自慢の食事だったのに・・・」と言われ、ちょっと残念な気もしたが次回の楽しみにしようと思い空港へ!
豆知識
今回のホテルは、アシアナ航空が提供しているSTPCサービス(同日で乗り継ぎが出来ない場合の無料ホテル及び送迎サービス・路線の限定あり)を利用しています。色々な条件がありますのでご利用の際は確認が必要です。
普通に日本で荷物を預けるとそのまま最終目的地まで行ってしまいます。ソウルでスーツケースを受け取りたい場合は、あえて言わなくてはなりません。
一番良いのは、1泊分の着替えなどを手荷物にすると身軽です。ただしその際はソウルで化粧品(液体物)などを購入するとアウトです。それを入れるスーツケースがないので機内持ち込みとなりますので、手荷物検査で没収されてしまいます。
12時間のフライトを経てベネチアへ
通常ベネチアに行くにはパリやフランクフルト、ロンドンなどの大空港を乗り継ぐかローマやミラノに入り列車などの陸路になります。
直接ベネチアに到着するメリットは人が少ない!というところでしょうか。あまり並ばずにストレスがない入国で非常に楽に感じました。まさに地方空港です!
上記のような大空港はとにかく並んで大変です。パリのシャルルドゴール空港等の長蛇の列を体験した私としては、これは非常にメリットだと感じました。
3日目/ベネチア観光へ
メインの仮面舞踏会は明日からスタートなので、今日は観光です。
ベネチアグラスの本場ムラーノ島へ
ムラーノ島はカラフルな色合いが特徴のベネチアグラスの生産地として有名です。
島内には様々なガラス製品のお店が軒を連ねており、ベネチアグラスの歴史がわかる「ガラス資料館」もあります。
カラフルな家が建ち並ぶブラーノ島へ
ベネチアの海に浮かぶ小さな島の一つであるブラーノ島は、おもちゃのようにカラフルで可愛い町並みで有名。これは漁師たちの知恵によりお互いの家を区別するため壁を塗り分けたとも言われています。
電車でメストレへ
ベネチア本島には大型スーパーがなくショッピングはあまりできないので、電車で約15分、たった1区間ですが、電車の旅という事でお土産を買うためにメストレへ。
今時珍しく、たった1区間なのに自動販売でハードなチケットを購入します。(間違いなく数分かかります)
購入後、打刻して乗車します。(無賃乗車してもわからないような状況です。但し見つかると罰金ですからそれはいけません!)金額は1.35€ 200円弱なので誤魔化す必要はありませんが、なかなか面倒です。
ちなみに、ベネチア内の移動はパボレット(水上バス)。
これは2DAY PASSを購入したのでカードをかざしてピッ!として終わりです。
ムラーノ島、ブラーノ島へもこれを利用しています。
イタリアのスーパーは楽しすぎる!
オリーブオイルやチーズにハム、美味しそうなものが盛りだくさん!しかも安い!!
ちなみに東京に数店出店している高級イタリアンスーパー「イータリー」は残念ながらベネチアにはありません。
これがあると高級フードコートがあり、比較的安く美味しいものがあるのでランチでも使えます。(東京は高いと思いますが)
私はローマとドバイのお店には行ったことがありますが、普通のスーパーの5倍くらいテンションが上がります!
ちなみに下記写真はローマ店です。
イタリアの食事に外れなし!
食事にはこだわりを持っているのがSQUAREのツアーですが、イタリアの食事に関して語りますと私の中の格言で
「イタリアの食事に外れなし」
この伝説は今回も継続です。
今回の食事は事前に予約をしていましたがコースではなく現地で一か八かのアラカルト!
しかしすべてが美味しく、1品たりとも不味いと思ったのはありませんでした。私の株が上がったのは言うまでもありません。
ちなみにベネチアは港町で特にシーフードが美味しく、この土地の発祥は「イカ墨パスタとティラミス」
イカ墨パスタに関してはすべてのお店で頼みましたが、それぞれ味が異なりますがどれも美味しい!
博多に来てとんこつラーメンが店によって味が違うのと同じような感じです。
4日目/仮面舞踏会
いよいよ仮面舞踏会(masquerade/マスカレード)の始まりです。
この祭りは3週間くらいあるので、いつ行くのか!?というのが一つのポイントです。
終わりの方がイベントが多くなってきますが、ネックとして、ただでさえ多い観光客が更に増えベネチアが沈むのではないかという感じです。
歩くのも狭い迷路のような道が多いので迷子になる可能性も高いですし、当然スリなども増えるはずです。
そんな中で私はオープニングを選択しました。この時期はまだ爆発的な観光客ではなく幾分動きやすいです。
またオープニングの一大イベントは水上パレード!
仮装した人たちがグループごとにゴンドラに乗りキャナルをパレードします。
まさに圧巻!の一言です。
カーニバルが始まると中世の衣装を纏った人たちがどこからともなく現れ、
一気に時代を戻して幻想的な空間を醸し出してくれます。
見事な衣装の方たちをご覧ください
街中がこのような方たちでいっぱいです。
こんなベネチア仮面舞踏会、一度は行くべきです!
5日目~6日目/日本へ帰国
ソウル経由で日本に帰国します。
あっという間でしたが充実したベネチア滞在でした。
ところで今回は仮面舞踏会ばかりフォースしていますが、ベネチア本島も本当にきれいな街です。
写真でご紹介していきましょう
イタリアは観光地としての魅力も高く、さらに食事に外れはありません。
このコロナが終息したらまた企画します!